ゲリラ豪雨で道路が冠水するのはなぜ?――下水道はどのくらいの大雨を想定している?
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株式会社クリエイティブ・ラボ
更新日:2026-08-25 09:28
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クリコラ 〜 CREATIVE LAND 建設コラム 〜
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更新日:2026-08-25 09:28
ゲリラ豪雨で道路が冠水するのはなぜ?――下水道はどのくらいの大雨を想定している?
――下水道はどのくらいの大雨を想定している?
2026年8月13日から14日にかけて、千葉県で記録的な大雨が発生しました。気象庁は、この豪雨を「令和8年8月千葉豪雨」と命名しています。[8]
千葉市では、14日6時までの24時間降水量が360ミリを超え、8月の平年1か月分の3倍以上となり、観測史上1位を更新しました。各地では道路の冠水や車両の立ち往生も発生しました。[9]
そのわずか数日前の8月9日にも、関東各地で局地的な激しい雨が発生し、東京都内などで道路が冠水する様子が報じられたばかりでした。[6]
こうした、道路があっという間に水につかる映像を見ると――
「そもそも道路に降った雨はどこへ流れているのか?」
「もっと大きな下水道を造っておけば、冠水しないのでは?」
と疑問に思うかもしれません。
結論からいうと、都市の雨水を排除する下水道には、当然ながら処理できる量の上限があります。そしてその能力は、考え得るあらゆる大雨を地下の施設だけで処理できるように決められているわけではありません。
道路冠水は単純に「下水道が古い」「排水設備が足りない」という話だけではなく、どの程度の大雨までを施設で受け止め、それを超えたときにどう被害を小さくするかという、都市インフラの設計思想に関係しています。
千葉市では、14日6時までの24時間降水量が360ミリを超え、8月の平年1か月分の3倍以上となり、観測史上1位を更新しました。各地では道路の冠水や車両の立ち往生も発生しました。[9]
そのわずか数日前の8月9日にも、関東各地で局地的な激しい雨が発生し、東京都内などで道路が冠水する様子が報じられたばかりでした。[6]
こうした、道路があっという間に水につかる映像を見ると――
「そもそも道路に降った雨はどこへ流れているのか?」
「もっと大きな下水道を造っておけば、冠水しないのでは?」
と疑問に思うかもしれません。
結論からいうと、都市の雨水を排除する下水道には、当然ながら処理できる量の上限があります。そしてその能力は、考え得るあらゆる大雨を地下の施設だけで処理できるように決められているわけではありません。
道路冠水は単純に「下水道が古い」「排水設備が足りない」という話だけではなく、どの程度の大雨までを施設で受け止め、それを超えたときにどう被害を小さくするかという、都市インフラの設計思想に関係しています。
道路に降った雨はどこへ行く?
下水道には、生活排水や工場排水を処理する役割だけでなく、都市に降った雨を排除して浸水を防ぐ役割があります。
国土交通省は、都市に降った雨が河川などへ排水できずに発生するものを「内水氾濫」、河川から水があふれて発生するものを「外水氾濫」と整理しています。また、内水を排除するため、河川へ放流する管渠やポンプなどが整備されています。[1]
地域の下水道方式や地形によって仕組みは異なりますが、雨水は大まかには、
道路・屋根などに雨が降る
→ 側溝や雨水ますなどに集まる
→ 雨水管などを流れる
→ ポンプまたは自然流下によって河川や海などへ排水される
という流れで街の外へ出ていきます。[1][2]
問題になるのは、短時間に大量の雨が降ったときです。
管路やポンプなどの排水能力を上回る雨が流れ込めば、地下の施設だけでは処理しきれなくなります。
さらに、下水道側に余力があっても、排水先となる河川の水位が高くなることで雨水を放流しにくくなり、浸水が発生する場合もあります。国土交通省の「内水浸水想定区域図作成マニュアル(案)」でも、下水道の能力不足だけでなく、放流先河川等の水位上昇によって雨水を排水できない浸水現象を考慮する必要があるとされています。[3]
つまり道路冠水は、「街に降る雨の量」だけではなく、「地下で流せる量」と「その先へ排水できる量」の両方に関係しているのです。
国土交通省は、都市に降った雨が河川などへ排水できずに発生するものを「内水氾濫」、河川から水があふれて発生するものを「外水氾濫」と整理しています。また、内水を排除するため、河川へ放流する管渠やポンプなどが整備されています。[1]
地域の下水道方式や地形によって仕組みは異なりますが、雨水は大まかには、
道路・屋根などに雨が降る
→ 側溝や雨水ますなどに集まる
→ 雨水管などを流れる
→ ポンプまたは自然流下によって河川や海などへ排水される
という流れで街の外へ出ていきます。[1][2]
問題になるのは、短時間に大量の雨が降ったときです。
管路やポンプなどの排水能力を上回る雨が流れ込めば、地下の施設だけでは処理しきれなくなります。
さらに、下水道側に余力があっても、排水先となる河川の水位が高くなることで雨水を放流しにくくなり、浸水が発生する場合もあります。国土交通省の「内水浸水想定区域図作成マニュアル(案)」でも、下水道の能力不足だけでなく、放流先河川等の水位上昇によって雨水を排水できない浸水現象を考慮する必要があるとされています。[3]
つまり道路冠水は、「街に降る雨の量」だけではなく、「地下で流せる量」と「その先へ排水できる量」の両方に関係しているのです。
では、下水道をもっと大きくすればいいのでは?
ここが、インフラを考えるうえで面白いところです。
排水能力を大きくすれば、当然、道路は冠水しにくくなります。
しかし都市の地下には、
上下水道
ガス管
電力・通信設備
地下鉄
地下街
建物の基礎
など、すでにさまざまな施設があります。
巨大な雨水管や貯留施設を追加するには、大きな費用と長い工事期間が必要です。
そこで重要になるのが、
「どのくらいの大雨までを、施設整備の目標にするのか」
という考え方です。
国土交通省の資料では、下水道の雨水計画について、計画降雨の確率年は5~10年が標準と整理されています。[4]
「5年確率」「10年確率」というのは、5年、10年に必ず1回だけ降る雨という意味ではありません。
たとえば「10年確率」であれば、統計上は毎年およそ10分の1の確率でその規模以上の降雨が起こり得る、という考え方です。
地域ごとに降雨特性や整備水準が異なるため、「全国どこでも時間○mmまでなら大丈夫」と単純に言えるものではありません。
つまり、下水道には「何ミリまで」という全国共通の一本線があるのではなく、地域ごとの計画降雨をもとに施設の目標水準が設定されていると考えた方が実態に近いのです。
排水能力を大きくすれば、当然、道路は冠水しにくくなります。
しかし都市の地下には、
上下水道
ガス管
電力・通信設備
地下鉄
地下街
建物の基礎
など、すでにさまざまな施設があります。
巨大な雨水管や貯留施設を追加するには、大きな費用と長い工事期間が必要です。
そこで重要になるのが、
「どのくらいの大雨までを、施設整備の目標にするのか」
という考え方です。
国土交通省の資料では、下水道の雨水計画について、計画降雨の確率年は5~10年が標準と整理されています。[4]
「5年確率」「10年確率」というのは、5年、10年に必ず1回だけ降る雨という意味ではありません。
たとえば「10年確率」であれば、統計上は毎年およそ10分の1の確率でその規模以上の降雨が起こり得る、という考え方です。
地域ごとに降雨特性や整備水準が異なるため、「全国どこでも時間○mmまでなら大丈夫」と単純に言えるものではありません。
つまり、下水道には「何ミリまで」という全国共通の一本線があるのではなく、地域ごとの計画降雨をもとに施設の目標水準が設定されていると考えた方が実態に近いのです。
「計画を超える雨」が降ったら設計ミスなのか?
道路が冠水すると、
「もっと大きな雨を想定して造っておくべきだったのでは?」
と思うこともあります。
もちろん、浸水被害が繰り返される場所では、施設能力の向上や計画の見直しが必要になります。
一方で、インフラの設計では必ず、どの規模の外力まで施設によって対応するかを決めなければなりません。
橋なら地震や洪水、河川なら洪水流量、下水道なら降雨です。
極端にまれな現象まで、すべて巨大な構造物だけで防ごうとすれば、必要な施設規模も費用も非常に大きくなります。
国土交通省の「雨水管理総合計画策定ガイドライン(案)」では、従来の一律的な整備だけでなく、浸水リスクを評価し、被害が大きい地区などを優先して対策する考え方が示されています。[5]
さらに同ガイドラインでは、
管路
ポンプ
貯留・浸透施設
などのハード対策に加えて、
情報収集・提供
施設の効率的な運用
自助対策の支援
などのソフト対策を組み合わせる考え方も示されています。[5]
つまり、「計画規模の雨には施設で対応し、それを超える雨についても被害をできるだけ小さくする」という多段階の考え方になっているわけです。
「もっと大きな雨を想定して造っておくべきだったのでは?」
と思うこともあります。
もちろん、浸水被害が繰り返される場所では、施設能力の向上や計画の見直しが必要になります。
一方で、インフラの設計では必ず、どの規模の外力まで施設によって対応するかを決めなければなりません。
橋なら地震や洪水、河川なら洪水流量、下水道なら降雨です。
極端にまれな現象まで、すべて巨大な構造物だけで防ごうとすれば、必要な施設規模も費用も非常に大きくなります。
国土交通省の「雨水管理総合計画策定ガイドライン(案)」では、従来の一律的な整備だけでなく、浸水リスクを評価し、被害が大きい地区などを優先して対策する考え方が示されています。[5]
さらに同ガイドラインでは、
管路
ポンプ
貯留・浸透施設
などのハード対策に加えて、
情報収集・提供
施設の効率的な運用
自助対策の支援
などのソフト対策を組み合わせる考え方も示されています。[5]
つまり、「計画規模の雨には施設で対応し、それを超える雨についても被害をできるだけ小さくする」という多段階の考え方になっているわけです。
「昔と同じ雨」を前提にもできなくなっている
さらに難しいのが気候変動です。
国土交通省は、気候変動によって将来の降雨量が増加することを考慮し、下水道の雨水計画にも「降雨量変化倍率」を反映する考え方を示しています。[4][5]
「雨水管理総合計画策定ガイドライン(案)」では、地域区分に応じて将来の降雨量増加を見込む倍率を設定し、計画雨水量の算定に反映する方法が示されています。[5]
つまり、
過去の雨だけを統計的に整理して施設を造れば、そのまま将来も十分とは限らない
ということです。
ただし、ここにも注意点があります。
同ガイドラインでは、現在の気候変動予測モデルには限界があり、近年の浸水被害の原因となっている線状降水帯やゲリラ豪雨などが十分に考慮されていない点にも留意が必要とされています。[5]
将来の雨を予測すること自体にも、不確実性があるのです。
国土交通省は、気候変動によって将来の降雨量が増加することを考慮し、下水道の雨水計画にも「降雨量変化倍率」を反映する考え方を示しています。[4][5]
「雨水管理総合計画策定ガイドライン(案)」では、地域区分に応じて将来の降雨量増加を見込む倍率を設定し、計画雨水量の算定に反映する方法が示されています。[5]
つまり、
過去の雨だけを統計的に整理して施設を造れば、そのまま将来も十分とは限らない
ということです。
ただし、ここにも注意点があります。
同ガイドラインでは、現在の気候変動予測モデルには限界があり、近年の浸水被害の原因となっている線状降水帯やゲリラ豪雨などが十分に考慮されていない点にも留意が必要とされています。[5]
将来の雨を予測すること自体にも、不確実性があるのです。
だから「管を太くする」だけではない
こうした状況に対して、浸水対策は単純に地下の管を大きくするだけではありません。
たとえば、
雨水管を増設する
既存の管路をネットワーク化する
ボトルネックとなっている部分を改良する
ポンプ能力を高める
地下に雨水を一時的にためる
公園や宅地などで雨水を貯留・浸透させる
止水板などによって建物への浸水を減らす
浸水リスクをあらかじめ住民へ知らせる
といった対策を組み合わせていきます。[5]
ここで重要なのは、
同じ予算を使うのであれば、どこを優先して整備すれば被害を大きく減らせるのか
という視点です。
国土交通省のガイドラインでも、浸水実績、浸水頻度、資産の集積、交通拠点、地下施設、人口、防災関連施設などを評価し、浸水リスクに応じて整備の優先順位を設定する考え方が示されています。[5]
これは建設の世界ではよく出てくる考え方です。
「絶対に壊れない・絶対に浸水しないものを造る」だけではなく、限られた条件の中でリスクをどう下げるかを設計する。
インフラ整備は、その判断の積み重ねでもあります。
たとえば、
雨水管を増設する
既存の管路をネットワーク化する
ボトルネックとなっている部分を改良する
ポンプ能力を高める
地下に雨水を一時的にためる
公園や宅地などで雨水を貯留・浸透させる
止水板などによって建物への浸水を減らす
浸水リスクをあらかじめ住民へ知らせる
といった対策を組み合わせていきます。[5]
ここで重要なのは、
同じ予算を使うのであれば、どこを優先して整備すれば被害を大きく減らせるのか
という視点です。
国土交通省のガイドラインでも、浸水実績、浸水頻度、資産の集積、交通拠点、地下施設、人口、防災関連施設などを評価し、浸水リスクに応じて整備の優先順位を設定する考え方が示されています。[5]
これは建設の世界ではよく出てくる考え方です。
「絶対に壊れない・絶対に浸水しないものを造る」だけではなく、限られた条件の中でリスクをどう下げるかを設計する。
インフラ整備は、その判断の積み重ねでもあります。
「すべての大雨で浸水ゼロ」を施設だけで目指すわけではない
ここは誤解しやすいところです。
国土交通省のガイドラインでは、計画降雨に対するハード対策については「浸水ゼロ」を基本とする考え方が示されています。[5]
一方で、計画を上回るような降雨については、ハード対策とソフト対策を組み合わせて被害を軽減することが考えられています。[5]
つまり、
「道路が少し冠水しても構わないから何もしない」
という話ではありません。
そうではなく、施設の整備目標となる雨と、それを超える雨を分けて考え、後者についても人命や都市機能への被害をできるだけ小さくするという考え方です。
しかも、すべての地区を同じ水準で一斉に整備するのではなく、浸水リスクの高い地域では計画降雨の水準を引き上げるなど、地域の状況に応じて整備目標を変える考え方も示されています。[5]
このあたりは、「想定外の雨が降った=設計思想そのものが間違っていた」とは単純に言えない理由でもあります。
国土交通省のガイドラインでは、計画降雨に対するハード対策については「浸水ゼロ」を基本とする考え方が示されています。[5]
一方で、計画を上回るような降雨については、ハード対策とソフト対策を組み合わせて被害を軽減することが考えられています。[5]
つまり、
「道路が少し冠水しても構わないから何もしない」
という話ではありません。
そうではなく、施設の整備目標となる雨と、それを超える雨を分けて考え、後者についても人命や都市機能への被害をできるだけ小さくするという考え方です。
しかも、すべての地区を同じ水準で一斉に整備するのではなく、浸水リスクの高い地域では計画降雨の水準を引き上げるなど、地域の状況に応じて整備目標を変える考え方も示されています。[5]
このあたりは、「想定外の雨が降った=設計思想そのものが間違っていた」とは単純に言えない理由でもあります。
実際に「巨大な雨水管」を造っている街もある
2026年7月26日の大雨で道路冠水や建物浸水が発生した新潟市では、雨が下水道施設の処理能力を超えて断続的に降ったことが原因とみられています。[7]
新潟市では排水能力を高めるため、雨水を流す大規模なバイパス管工事が進められています。
しかし、2026年8月10日のNST新潟総合テレビの報道によると、駅南エリアで暫定的に供用が始まるのは2028年度の予定で、市長も大規模工事の完成を前倒しすることは難しいとの見通しを示しています。[7]
ここに都市インフラの難しさがあります。
雨の降り方は短期間で変わっても、巨大な地下施設は短期間では造り替えられない。
だからこそ、
「もっと大きな施設を造る」+「雨をためる」
+「既存施設を効率よく使う」+「危険な場所を把握する」+「建物側でも備える」
という複数の対策を重ねる必要があります。
新潟市では排水能力を高めるため、雨水を流す大規模なバイパス管工事が進められています。
しかし、2026年8月10日のNST新潟総合テレビの報道によると、駅南エリアで暫定的に供用が始まるのは2028年度の予定で、市長も大規模工事の完成を前倒しすることは難しいとの見通しを示しています。[7]
ここに都市インフラの難しさがあります。
雨の降り方は短期間で変わっても、巨大な地下施設は短期間では造り替えられない。
だからこそ、
「もっと大きな施設を造る」+「雨をためる」
+「既存施設を効率よく使う」+「危険な場所を把握する」+「建物側でも備える」
という複数の対策を重ねる必要があります。
次に道路冠水のニュースを見たら
大雨のニュースで冠水した道路を見ると、「排水設備が足りなかったのか」と考えがちです。
もちろん、それが原因の一つである場合もあります。
でも実際には、
どの規模の雨を施設の目標としているのか。
どれだけの雨が短時間に集中したのか。
排水先の河川には水を流せたのか。
街のどこを優先して守ろうとしているのか。
といった条件が重なっています。
次に道路冠水の映像を見たとき、「この街は、どのくらいの雨までを施設で受け止め、それを超えたらどう被害を小さくする設計になっているのだろう?」と考えてみると、都市の姿が少し違って見えるかもしれません。
もちろん、それが原因の一つである場合もあります。
でも実際には、
どの規模の雨を施設の目標としているのか。
どれだけの雨が短時間に集中したのか。
排水先の河川には水を流せたのか。
街のどこを優先して守ろうとしているのか。
といった条件が重なっています。
次に道路冠水の映像を見たとき、「この街は、どのくらいの雨までを施設で受け止め、それを超えたらどう被害を小さくする設計になっているのだろう?」と考えてみると、都市の姿が少し違って見えるかもしれません。
まとめ
道路冠水は、単に排水設備の故障や不足だけで起きるものではありません。
・下水道には、都市に降った雨を排除して浸水を防ぐ役割がある
・排水能力を超える雨や、排水先河川の水位上昇によって内水浸水が発生することがある
・下水道の計画降雨は全国一律の「○mm」ではなく、地域ごとに設定される
・国土交通省資料では、雨水計画の確率年は5~10年が標準と整理されている
・計画降雨を超える雨についても、ハード・ソフトを組み合わせて被害を軽減する
・気候変動による将来の降雨量増加も計画に反映する方向へ進んでいる
・すべての地区を同じように整備するのではなく、浸水リスクに応じて優先順位を付ける考え方がある
大雨に強い街をつくることは、単に巨大な下水管を造ることではありません。
「どこまでを施設で守り、計画を超えたときにどう被害を小さくするか」まで含めて都市を設計する。
道路冠水のニュースの裏側には、そんな建設・インフラの考え方があります。
・下水道には、都市に降った雨を排除して浸水を防ぐ役割がある
・排水能力を超える雨や、排水先河川の水位上昇によって内水浸水が発生することがある
・下水道の計画降雨は全国一律の「○mm」ではなく、地域ごとに設定される
・国土交通省資料では、雨水計画の確率年は5~10年が標準と整理されている
・計画降雨を超える雨についても、ハード・ソフトを組み合わせて被害を軽減する
・気候変動による将来の降雨量増加も計画に反映する方向へ進んでいる
・すべての地区を同じように整備するのではなく、浸水リスクに応じて優先順位を付ける考え方がある
大雨に強い街をつくることは、単に巨大な下水管を造ることではありません。
「どこまでを施設で守り、計画を超えたときにどう被害を小さくするか」まで含めて都市を設計する。
道路冠水のニュースの裏側には、そんな建設・インフラの考え方があります。
参考資料・ニュース
[1] 国土交通省「下水道による浸水対策」
公開元:国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部
URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/crd_sewerage_tk_000117.html
参照日:2026年8月10日
使用箇所:内水氾濫・外水氾濫の整理、管渠・ポンプによる内水排除の役割
[2] 国土交通省「下水道施設の構成と下水の排除方式」
公開元:国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部
URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000416.html
参照日:2026年8月10日
使用箇所:雨水・汚水の排除方式、地域によって下水道方式が異なることの確認
[3] 国土交通省「内水浸水想定区域図作成マニュアル(案)」
発行:令和3年7月
公開元:国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部
URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/content/001728950.pdf
参照日:2026年8月10日
使用箇所:下水道能力不足だけでなく、放流先河川等の水位上昇によって排水できない浸水現象も考慮すること
[4] 国土交通省「気候変動を踏まえた下水道計画における外力の設定の考え方」
公開元:国土交通省
URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/content/001350221.pdf
参照日:2026年8月10日
使用箇所:下水道雨水計画における計画降雨の確率年「5~10年が標準」、気候変動を踏まえた降雨量変化倍率
[5] 国土交通省「雨水管理総合計画策定ガイドライン(案)」
発行:令和3年11月
公開元:国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部
URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/content/001728942.pdf
関連ページ:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000698.html
参照日:2026年8月10日
使用箇所:浸水リスクに応じた優先整備、ハード・ソフト対策、計画降雨と照査降雨、降雨量変化倍率、段階的な浸水対策
[6] テレビ朝日「盆休みの都内直撃ゲリラ雷雨 捉えた“黒い雲”関東各地で道路冠水」
公開元:テレビ朝日「有働Times」
公開日:2026年8月9日
URL:https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000525227.html
参照日:2026年8月10日
使用箇所:記事冒頭の「今まさに道路冠水が話題になっている」という時事的な入口
[7] NST新潟総合テレビ「大雨で道路冠水の新潟市 市長が“自助による対策”呼びかけ 排水能力向上へ雨水バイパス管工事も供用開始は28年度『整備には長い時間かかる』」
公開元:NST新潟総合テレビ
公開日:2026年8月10日
URL:https://news.nsttv.com/post/20260810-00000002-nst/
参照日:2026年8月10日
使用箇所:2026年7月26日の大雨による新潟市の浸水、下水道施設の処理能力超過、雨水バイパス管工事、2028年度の暫定供用予定
[8] 気象庁「令和8年8月13日からの千葉県の豪雨の名称について」
公開元:気象庁
公開日:2026年8月14日
URL:https://www.jma.go.jp/jma/press/2608/14a/20260814_R8chibagouu.html
参照日:2026年8月21日
使用箇所:2026年8月13日からの千葉県の豪雨が「令和8年8月千葉豪雨」と命名されたこと
[9] 国土交通省「令和8年8月千葉豪雨による被害状況等について(第3報)」
公開元:国土交通省
公表時点:2026年8月14日16時
URL:https://www.mlit.go.jp/common/002016840.pdf
参照日:2026年8月21日
使用箇所:千葉市で24時間降水量が360ミリを超え、8月の平年1か月分の3倍以上となり観測史上1位を更新したこと、道路冠水・交通障害等の発生
公開元:国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部
URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/crd_sewerage_tk_000117.html
参照日:2026年8月10日
使用箇所:内水氾濫・外水氾濫の整理、管渠・ポンプによる内水排除の役割
[2] 国土交通省「下水道施設の構成と下水の排除方式」
公開元:国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部
URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000416.html
参照日:2026年8月10日
使用箇所:雨水・汚水の排除方式、地域によって下水道方式が異なることの確認
[3] 国土交通省「内水浸水想定区域図作成マニュアル(案)」
発行:令和3年7月
公開元:国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部
URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/content/001728950.pdf
参照日:2026年8月10日
使用箇所:下水道能力不足だけでなく、放流先河川等の水位上昇によって排水できない浸水現象も考慮すること
[4] 国土交通省「気候変動を踏まえた下水道計画における外力の設定の考え方」
公開元:国土交通省
URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/content/001350221.pdf
参照日:2026年8月10日
使用箇所:下水道雨水計画における計画降雨の確率年「5~10年が標準」、気候変動を踏まえた降雨量変化倍率
[5] 国土交通省「雨水管理総合計画策定ガイドライン(案)」
発行:令和3年11月
公開元:国土交通省 水管理・国土保全局 下水道部
URL:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/content/001728942.pdf
関連ページ:https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000698.html
参照日:2026年8月10日
使用箇所:浸水リスクに応じた優先整備、ハード・ソフト対策、計画降雨と照査降雨、降雨量変化倍率、段階的な浸水対策
[6] テレビ朝日「盆休みの都内直撃ゲリラ雷雨 捉えた“黒い雲”関東各地で道路冠水」
公開元:テレビ朝日「有働Times」
公開日:2026年8月9日
URL:https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000525227.html
参照日:2026年8月10日
使用箇所:記事冒頭の「今まさに道路冠水が話題になっている」という時事的な入口
[7] NST新潟総合テレビ「大雨で道路冠水の新潟市 市長が“自助による対策”呼びかけ 排水能力向上へ雨水バイパス管工事も供用開始は28年度『整備には長い時間かかる』」
公開元:NST新潟総合テレビ
公開日:2026年8月10日
URL:https://news.nsttv.com/post/20260810-00000002-nst/
参照日:2026年8月10日
使用箇所:2026年7月26日の大雨による新潟市の浸水、下水道施設の処理能力超過、雨水バイパス管工事、2028年度の暫定供用予定
[8] 気象庁「令和8年8月13日からの千葉県の豪雨の名称について」
公開元:気象庁
公開日:2026年8月14日
URL:https://www.jma.go.jp/jma/press/2608/14a/20260814_R8chibagouu.html
参照日:2026年8月21日
使用箇所:2026年8月13日からの千葉県の豪雨が「令和8年8月千葉豪雨」と命名されたこと
[9] 国土交通省「令和8年8月千葉豪雨による被害状況等について(第3報)」
公開元:国土交通省
公表時点:2026年8月14日16時
URL:https://www.mlit.go.jp/common/002016840.pdf
参照日:2026年8月21日
使用箇所:千葉市で24時間降水量が360ミリを超え、8月の平年1か月分の3倍以上となり観測史上1位を更新したこと、道路冠水・交通障害等の発生
執筆者情報
■氏 名:亀井 聡
■会 社 名:株式会社クリエイティブ・ラボ
■所属・役職:ディレクター
■企業ページ:https://creative-land.jp/company-detail/3
■会 社 名:株式会社クリエイティブ・ラボ
■所属・役職:ディレクター
■企業ページ:https://creative-land.jp/company-detail/3