道の駅は、なぜ「駅」?――きっかけは、シンポジウム参加者のひと言だった
作成者:
株式会社クリエイティブ・ラボ
更新日:2026-09-15 10:27
カテゴリー:
クリコラ 〜 CREATIVE LAND 建設コラム 〜
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更新日:2026-09-15 10:27
道の駅は、なぜ「駅」?――きっかけは、シンポジウム参加者のひと言だった
この記事を一言でまとめると?
・「道の駅」という発想は、1990年のシンポジウムで出た「道路にも鉄道の駅のような休憩場所を」という提案から始まった。
・1991年からの社会実験を経て、1993年に制度が始まり、最初の103駅が登録された。
・道の駅は、休憩・情報発信・地域連携の三つの機能を持つ登録施設である。
・24時間無料で利用できるのは、駐車場やトイレなどの基本的な休憩機能。売店やレストランの営業時間は施設ごとに異なる。
・1991年からの社会実験を経て、1993年に制度が始まり、最初の103駅が登録された。
・道の駅は、休憩・情報発信・地域連携の三つの機能を持つ登録施設である。
・24時間無料で利用できるのは、駐車場やトイレなどの基本的な休憩機能。売店やレストランの営業時間は施設ごとに異なる。
道の駅は、なぜ「駅」?――きっかけは、シンポジウム参加者のひと言だった
2026年9月4日、国土交通省は新たに3か所を「道の駅」として登録しました。これで全国の道の駅は1,234駅になりました。[1]
道の駅といえば、地元の野菜や特産品、ご当地グルメ。ドライブの目的地として訪れる人も少なくありません。
また、9月1日は「防災の日」です。[4] 近年、道の駅のなかには、日常の休憩や買い物の場にとどまらず、地域の防災拠点として機能する施設もあります。[5]
ところで、そんな「道の駅」ですが、線路もホームも改札もないのに、なぜ「駅」と呼ばれているのでしょうか。
道の駅といえば、地元の野菜や特産品、ご当地グルメ。ドライブの目的地として訪れる人も少なくありません。
また、9月1日は「防災の日」です。[4] 近年、道の駅のなかには、日常の休憩や買い物の場にとどまらず、地域の防災拠点として機能する施設もあります。[5]
ところで、そんな「道の駅」ですが、線路もホームも改札もないのに、なぜ「駅」と呼ばれているのでしょうか。
線路がないのに、なぜ「駅」?
道の駅の構想が生まれるきっかけになったのは、1990年1月に開かれた「中国地域づくり交流シンポジウム」でした。そこで参加者の一人から、こんな提案が出たとされています。
「道路にも鉄道の駅のようにトイレがある駅があってもよいのではないか」[2]
当時、一般道路には、高速道路のサービスエリアのように誰でも安心して立ち寄れる休憩場所が十分にありませんでした。
そこで、車を止めて休み、トイレを使い、道路や地域の情報を確認できる「道路を走る人のための駅」が考えられたのです。[3]
「道路にも鉄道の駅のようにトイレがある駅があってもよいのではないか」[2]
当時、一般道路には、高速道路のサービスエリアのように誰でも安心して立ち寄れる休憩場所が十分にありませんでした。
そこで、車を止めて休み、トイレを使い、道路や地域の情報を確認できる「道路を走る人のための駅」が考えられたのです。[3]
社会実験から、全国1,234駅へ
提案を受け、1991年10月から山口県、岐阜県、栃木県で、仮設の休憩・案内施設を使った社会実験が行われました。
実験では、ドライバーの休憩だけでなく、地元の人が集まり、地域の特産品を紹介する場所としても効果が確認されました。[2]
その結果を踏まえ、1993年に「道の駅」の登録・案内制度が始まり、同年4月に全国103か所が初めて登録されました。[2]
それから約33年。道の駅は1,234駅に増え、当初の約12倍に広がっています。[1][2]
実験では、ドライバーの休憩だけでなく、地元の人が集まり、地域の特産品を紹介する場所としても効果が確認されました。[2]
その結果を踏まえ、1993年に「道の駅」の登録・案内制度が始まり、同年4月に全国103か所が初めて登録されました。[2]
それから約33年。道の駅は1,234駅に増え、当初の約12倍に広がっています。[1][2]
道の駅は、地域を支えるインフラ拠点
道の駅で目につくのは、野菜の直売所やお土産売り場、レストランです。しかし、広い駐車場と売店を用意するだけでは、国の制度上の「道の駅」にはなりません。
市町村などが申請し、国土交通省道路局による要件の確認を受けて、初めて道の駅として登録されます。[1]
現在の主な登録要件には、次のようなものがあります。[1]
・十分な広さの駐車場、清潔なトイレ、ベビーコーナーなどを無料で24時間利用できること
・道路情報や地域の観光情報などを提供する施設があること
・文化・観光・レクリエーションなどの地域振興施設があること
・施設内の主要な経路がバリアフリー化されていること
これらは、大きく「休憩機能」「情報発信機能」「地域連携機能」の三つに整理されています。[3]
車を止めて休めるだけでなく、渋滞や通行止めを確認し、周辺の観光地を知り、その土地の産業や文化に触れられる。道の駅は、道路を利用する人と地域をつなぐ場所でもあります。
なお、24時間無料で利用できることが求められているのは、駐車場やトイレなどの基本的な休憩機能です。売店やレストランの営業時間は、施設によって異なります。
さらに近年は、防災面での役割も広がっています。国土交通省は、広域的な防災機能を担う道の駅について、ハード・ソフトの両面から機能を強化する「防災道の駅」の取り組みを進めています。[5]
各地の道の駅でも、地域の防災計画に基づく事業継続計画(BCP)の策定や防災訓練などが進められています。災害時には関係機関と情報を共有し、地域の復旧・復興を支える拠点となることが期待されています。[5]
道の駅は、平常時には人々の移動と地域の活動を支え、災害時には安全の確保や復旧・復興を支える場所へと役割を広げてきました。直売所やご当地グルメだけでは見えにくい、地域のインフラとしての一面です。
市町村などが申請し、国土交通省道路局による要件の確認を受けて、初めて道の駅として登録されます。[1]
現在の主な登録要件には、次のようなものがあります。[1]
・十分な広さの駐車場、清潔なトイレ、ベビーコーナーなどを無料で24時間利用できること
・道路情報や地域の観光情報などを提供する施設があること
・文化・観光・レクリエーションなどの地域振興施設があること
・施設内の主要な経路がバリアフリー化されていること
これらは、大きく「休憩機能」「情報発信機能」「地域連携機能」の三つに整理されています。[3]
車を止めて休めるだけでなく、渋滞や通行止めを確認し、周辺の観光地を知り、その土地の産業や文化に触れられる。道の駅は、道路を利用する人と地域をつなぐ場所でもあります。
なお、24時間無料で利用できることが求められているのは、駐車場やトイレなどの基本的な休憩機能です。売店やレストランの営業時間は、施設によって異なります。
さらに近年は、防災面での役割も広がっています。国土交通省は、広域的な防災機能を担う道の駅について、ハード・ソフトの両面から機能を強化する「防災道の駅」の取り組みを進めています。[5]
各地の道の駅でも、地域の防災計画に基づく事業継続計画(BCP)の策定や防災訓練などが進められています。災害時には関係機関と情報を共有し、地域の復旧・復興を支える拠点となることが期待されています。[5]
道の駅は、平常時には人々の移動と地域の活動を支え、災害時には安全の確保や復旧・復興を支える場所へと役割を広げてきました。直売所やご当地グルメだけでは見えにくい、地域のインフラとしての一面です。
参考資料・ニュース
[1] 国土交通省「『道の駅』の第65回登録について~全国で1,234駅に~」2026年9月4日
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_002138.html
参照日:2026年9月7日
使用箇所:新規登録数、全国の登録数、現在の主な登録要件、登録主体
[2] 国土交通省北海道開発局「『道の駅』の歴史」
https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/kn/dou_kei/slo5pa000000dimf.html
参照日:2026年9月7日
使用箇所:1990年の提案、1991~1992年の社会実験、1993年の制度創設と第1回登録
[3] 国土交通省道路局「道の駅案内 概要」
https://www.mlit.go.jp/road/Michi-no-Eki/outline.html
参照日:2026年9月7日
使用箇所:一般道路に休憩施設が求められた背景、休憩・情報発信・地域連携の3機能
[4] 政府広報オンライン「防災の日」2026年9月
https://www.gov-online.go.jp/data_room/calendar/202609/event-4465.html
参照日:2026年9月9日
使用箇所:9月1日が「防災の日」であること
[5] 国土交通省道路局「新『防災道の駅』が全国の安心拠点に」
https://www.mlit.go.jp/road/Michi-no-Eki/third_stage_02.html
参照日:2026年9月9日
使用箇所:「防災道の駅」、BCP、防災訓練、災害時の情報共有、復旧・復興拠点としての役割
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_002138.html
参照日:2026年9月7日
使用箇所:新規登録数、全国の登録数、現在の主な登録要件、登録主体
[2] 国土交通省北海道開発局「『道の駅』の歴史」
https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/kn/dou_kei/slo5pa000000dimf.html
参照日:2026年9月7日
使用箇所:1990年の提案、1991~1992年の社会実験、1993年の制度創設と第1回登録
[3] 国土交通省道路局「道の駅案内 概要」
https://www.mlit.go.jp/road/Michi-no-Eki/outline.html
参照日:2026年9月7日
使用箇所:一般道路に休憩施設が求められた背景、休憩・情報発信・地域連携の3機能
[4] 政府広報オンライン「防災の日」2026年9月
https://www.gov-online.go.jp/data_room/calendar/202609/event-4465.html
参照日:2026年9月9日
使用箇所:9月1日が「防災の日」であること
[5] 国土交通省道路局「新『防災道の駅』が全国の安心拠点に」
https://www.mlit.go.jp/road/Michi-no-Eki/third_stage_02.html
参照日:2026年9月9日
使用箇所:「防災道の駅」、BCP、防災訓練、災害時の情報共有、復旧・復興拠点としての役割
筆者情報
■氏 名:亀井 聡
■会 社 名:株式会社クリエイティブ・ラボ
■所属・役職:ディレクター
■企業ページ:https://creative-land.jp/company-detail/3
■コラム公開日:2026/09/15
■コラム更新日:2026/09/15
■会 社 名:株式会社クリエイティブ・ラボ
■所属・役職:ディレクター
■企業ページ:https://creative-land.jp/company-detail/3
■コラム公開日:2026/09/15
■コラム更新日:2026/09/15