渋滞の先頭には何がある? シルバーウィーク前に知りたい「サグ」の話
作成者:
株式会社クリエイティブ・ラボ
更新日:2026-09-18 16:37
カテゴリー:
クリコラ 〜 CREATIVE LAND 建設コラム 〜
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株式会社クリエイティブ・ラボ
更新日:2026-09-18 16:37
渋滞の先頭には何がある? シルバーウィーク前に知りたい「サグ」の話
この記事を一言でまとめると?
・交通集中による渋滞は、ボトルネックにその地点の交通容量を超える交通需要が集中すると発生する
・サグでは、気づきにくい上り坂で起きた小さな速度低下が後続車へ伝わる
・渋滞予測は距離だけでなく、先頭位置と混雑時間帯まで確認すると出発計画に生かしやすい
・サグでは、気づきにくい上り坂で起きた小さな速度低下が後続車へ伝わる
・渋滞予測は距離だけでなく、先頭位置と混雑時間帯まで確認すると出発計画に生かしやすい
渋滞の先頭には何がある? シルバーウィーク前に知りたい「サグ」の話
2026年のシルバーウィークは、9月19日(土)から23日(水)まで、11年ぶりの5連休です。高速道路各社などは、この5日間に全国で10km以上の渋滞が279回発生すると予測しています。[1]
事故や工事ならば渋滞の理由は明白です。しかし、長い渋滞を抜けた先に何も見当たらないこともあります。では、いったい何が渋滞を引き起こしていたのでしょうか。
事故や工事ならば渋滞の理由は明白です。しかし、長い渋滞を抜けた先に何も見当たらないこともあります。では、いったい何が渋滞を引き起こしていたのでしょうか。
渋滞の先頭に、事故車がいるとは限らない
交通集中による渋滞では、必ずしも目に見える「何か」があるとは限りません。
たとえばその原因の一つは、下り坂から上り坂へ切り替わる道路のくぼみ「サグ」です。
ここで起きるわずかな速度低下が後続車へ伝わり、長い渋滞に成長することがあるのです。[2][3]
サグの上り坂は緩やかなため、運転者が勾配の変化に気づかず、いつの間にか速度が落ちることがあります。
車の速度が少し落ちると、後続車との車間距離が縮まります。
交通量が多いと後ろの車がブレーキを踏み、さらに後ろの車も減速するため、減速の連鎖が後ろ側へと広がっていきます。[3]
最初に速度を落とした車は渋滞の影響を受けません。それでもサグ付近では、後続車の減速が連鎖しているため、そこを先頭にした渋滞が残ります。
渋滞の先頭を抜けると急に流れが戻り、「結局、何もなかった」と感じるのはこのためです。
たとえばその原因の一つは、下り坂から上り坂へ切り替わる道路のくぼみ「サグ」です。
ここで起きるわずかな速度低下が後続車へ伝わり、長い渋滞に成長することがあるのです。[2][3]
サグの上り坂は緩やかなため、運転者が勾配の変化に気づかず、いつの間にか速度が落ちることがあります。
車の速度が少し落ちると、後続車との車間距離が縮まります。
交通量が多いと後ろの車がブレーキを踏み、さらに後ろの車も減速するため、減速の連鎖が後ろ側へと広がっていきます。[3]
最初に速度を落とした車は渋滞の影響を受けません。それでもサグ付近では、後続車の減速が連鎖しているため、そこを先頭にした渋滞が残ります。
渋滞の先頭を抜けると急に流れが戻り、「結局、何もなかった」と感じるのはこのためです。
なぜ、毎回同じような場所で混むのか
普段は渋滞の起きないサグでも、同じ時間帯に多くの車が集まると、わずかな速度低下を後続車が吸収しきれず、渋滞になってしまいます。
中央道・相模湖インターチェンジ付近では、インターチェンジのおよそ2km手前で下り坂から上り坂へ変わります。
2026年のシルバーウィークには、この場所を先頭に19日と20日の下り線で最大45kmの渋滞が予測されています。[1]
このほか、トンネルの入口やインターチェンジの合流部など、速度や交通容量が変化しやすい場所でも、渋滞が発生しやすくなります。[2][3]
「毎回この辺りから混む」という場所には、運転席からは気づきにくい道路条件が隠れていることが多いのです。
道路側でも、こうした渋滞を起こしにくくする工夫が進んでいます。
国土交通省の資料によると、東名高速道路(御殿場ジャンクション~豊田ジャンクション)が最大勾配5%、最小曲線半径300mであるのに対し、新東名高速道路(御殿場ジャンクション~豊田東ジャンクション)は最大勾配2%、最小曲線半径3,000mです。勾配やカーブを緩やかにすることで、サグ部の渋滞を避けるとともに、安全で快適な走行を目指しています。[5]
私たちが気づかないところで、道路設計や交通管理の工夫が、高速道路の安全と円滑な流れを支えているのです。
中央道・相模湖インターチェンジ付近では、インターチェンジのおよそ2km手前で下り坂から上り坂へ変わります。
2026年のシルバーウィークには、この場所を先頭に19日と20日の下り線で最大45kmの渋滞が予測されています。[1]
このほか、トンネルの入口やインターチェンジの合流部など、速度や交通容量が変化しやすい場所でも、渋滞が発生しやすくなります。[2][3]
「毎回この辺りから混む」という場所には、運転席からは気づきにくい道路条件が隠れていることが多いのです。
道路側でも、こうした渋滞を起こしにくくする工夫が進んでいます。
国土交通省の資料によると、東名高速道路(御殿場ジャンクション~豊田ジャンクション)が最大勾配5%、最小曲線半径300mであるのに対し、新東名高速道路(御殿場ジャンクション~豊田東ジャンクション)は最大勾配2%、最小曲線半径3,000mです。勾配やカーブを緩やかにすることで、サグ部の渋滞を避けるとともに、安全で快適な走行を目指しています。[5]
私たちが気づかないところで、道路設計や交通管理の工夫が、高速道路の安全と円滑な流れを支えているのです。
出発時刻を変えると、渋滞を避けやすくなる
道路管理者は車線の増設だけでなく、渋滞の先頭より手前で「渋滞終了予告」や「速度回復」を表示し、流れを回復させる対策も行っています。[4]
利用者が取りやすい対策としては、混雑する時間をずらすことです。
中央道の高井戸インターチェンジから相模湖インターチェンジまで、19日と20日のピーク時間帯は約2時間15分、午前5時より前または午後5時以降に高井戸インターチェンジを通過する場合は約35分と予測されています。[1]
実際の渋滞状況は、事故や天候によって予測と異なることがあるため、出発前には最新情報の確認が必要です。[1]
走行中は十分な車間距離を保ち、上り坂での無意識な速度低下や、渋滞中のむやみな車線変更を避けることも呼びかけられています。[1]
シルバーウィークの渋滞予測では、距離だけでなく「どこが先頭で、何時ごろ混むか」にも注目すると、出発時刻を判断しやすくなります。
利用者が取りやすい対策としては、混雑する時間をずらすことです。
中央道の高井戸インターチェンジから相模湖インターチェンジまで、19日と20日のピーク時間帯は約2時間15分、午前5時より前または午後5時以降に高井戸インターチェンジを通過する場合は約35分と予測されています。[1]
実際の渋滞状況は、事故や天候によって予測と異なることがあるため、出発前には最新情報の確認が必要です。[1]
走行中は十分な車間距離を保ち、上り坂での無意識な速度低下や、渋滞中のむやみな車線変更を避けることも呼びかけられています。[1]
シルバーウィークの渋滞予測では、距離だけでなく「どこが先頭で、何時ごろ混むか」にも注目すると、出発時刻を判断しやすくなります。
参考資料・ニュース
1. 2026年シルバーウィークの渋滞予測
NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本・JB本四高速・日本道路交通情報センター「シルバーウィーク期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」
公開日:2026年8月28日
URL:https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/head_office/2026/0828/00016558.html
PDF:https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/cms_assets/pressroom/2026/08/28m/pdf.pdf
参照日:2026年9月15日
使用箇所:5連休の日程、10km以上の渋滞279回、相模湖IC付近の最大45km予測、サグの位置と原因、時間帯別所要時間、予測の注意事項、運転時の呼びかけ
2. 交通容量とボトルネック
国土交通省「道の相談室:渋滞がおこる要因としてどのようなものがありますか?」
URL:https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_08b_19.html
参照日:2026年9月15日
使用箇所:交通容量、ボトルネック、交通集中渋滞と突発渋滞の説明
3. サグで渋滞が起きる仕組み
NEXCO西日本「渋滞原因解説―状況」
URL:https://www.w-nexco.co.jp/forecast/trafficjam_comment/index2.html
参照日:2026年9月15日
使用箇所:サグ、トンネル入口、合流部での渋滞発生メカニズム
4. 速度回復表示による渋滞緩和
NEXCO西日本「渋滞原因解説―対策内容」
URL:https://www.w-nexco.co.jp/forecast/trafficjam_comment/index3.html
参照日:2026年9月15日
使用箇所:渋滞終了予告、速度回復表示などのソフト対策
5. 新東名高速道路の緩やかな構造
新東名(愛知県)開通効果検討会議「安全で快適な走行環境」
URL:https://www.cbr.mlit.go.jp/road/shintomei/effect/
PDF:https://www.cbr.mlit.go.jp/road/shintomei/images/effect/201602_effect05.pdf
参照日:2026年9月18日
使用箇所:東名・新東名の最大勾配と最小曲線半径の比較、サグ部の渋滞を避ける道路設計
NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本・JB本四高速・日本道路交通情報センター「シルバーウィーク期間の高速道路における渋滞予測について【全国版】」
公開日:2026年8月28日
URL:https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/head_office/2026/0828/00016558.html
PDF:https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/cms_assets/pressroom/2026/08/28m/pdf.pdf
参照日:2026年9月15日
使用箇所:5連休の日程、10km以上の渋滞279回、相模湖IC付近の最大45km予測、サグの位置と原因、時間帯別所要時間、予測の注意事項、運転時の呼びかけ
2. 交通容量とボトルネック
国土交通省「道の相談室:渋滞がおこる要因としてどのようなものがありますか?」
URL:https://www.mlit.go.jp/road/soudan/soudan_08b_19.html
参照日:2026年9月15日
使用箇所:交通容量、ボトルネック、交通集中渋滞と突発渋滞の説明
3. サグで渋滞が起きる仕組み
NEXCO西日本「渋滞原因解説―状況」
URL:https://www.w-nexco.co.jp/forecast/trafficjam_comment/index2.html
参照日:2026年9月15日
使用箇所:サグ、トンネル入口、合流部での渋滞発生メカニズム
4. 速度回復表示による渋滞緩和
NEXCO西日本「渋滞原因解説―対策内容」
URL:https://www.w-nexco.co.jp/forecast/trafficjam_comment/index3.html
参照日:2026年9月15日
使用箇所:渋滞終了予告、速度回復表示などのソフト対策
5. 新東名高速道路の緩やかな構造
新東名(愛知県)開通効果検討会議「安全で快適な走行環境」
URL:https://www.cbr.mlit.go.jp/road/shintomei/effect/
PDF:https://www.cbr.mlit.go.jp/road/shintomei/images/effect/201602_effect05.pdf
参照日:2026年9月18日
使用箇所:東名・新東名の最大勾配と最小曲線半径の比較、サグ部の渋滞を避ける道路設計
筆者情報
■氏 名:亀井 聡
■会 社 名:株式会社クリエイティブ・ラボ
■所属・役職:ディレクター
■企業ページ:https://creative-land.jp/company-detail/3
■コラム公開日:2026/09/15
■コラム更新日:2026/09/15
■会 社 名:株式会社クリエイティブ・ラボ
■所属・役職:ディレクター
■企業ページ:https://creative-land.jp/company-detail/3
■コラム公開日:2026/09/15
■コラム更新日:2026/09/15